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秋の夜長は、ジャズと、ギターと、切ない恋。


シルバーウィークもいよいよ今日が最終日。

Kicaにも連日、たくさんの方がご来店いただいています。
広島、東京、はたまた沖縄…、全国各地から
わざわざ訪ねてきてくださる方も多く、
感謝の気持ちで一杯の今日この頃。
本当にありがとうございます。

さて、そんなKicaに嬉しいニュースがもうひとつ。

「キカのキネマ工場」、第二弾の詳細が決定しました。







ちょっとマイナーなんだけど
間違いなく名作。
そんな映画を見つけ出し、
みんなで観て、
泣いて笑って、
食べて語って、
そこから新しい夢や希望を製造しよう、
こんな想いでスタートした
nomade kinoとKicaのコラボ企画。

第二弾の今回は
「極上のラブストーリィ」をテーマに、
nomade kinoがセレクトしてくれた一本をお届けします。



舞台は、1930年代。ジャズ全盛期のシカゴ。

ジプシージャズの天才ギタリストと賞賛されながらも
派手好きで、見栄っぱりで、幼稚で、堪え性がなく、
不埒で自堕落な私生活を送るエメット・レイ(ショーン・ペン)。

ひょんなきっかけで
口の不自由な少女ハッティ(サマンサ・モートン)と出逢った彼は、
さまざまな葛藤を繰り返しながらも
純真無垢な少女に心惹かれていきます。

しかし、
「アーティストには自由が必要。愛に溺れたら終わり」、
そんな天才としての自負心が彼の気持ちに歯止めをかけて…。


口八丁なのに、その音色でしかほんとの気持ちを表せない男。
しゃべれないけど、真を聴けわけられる女。
まさに、満ちれば欠ける三日月ジレンマ。


やがてエメットは
上流階級の美女ブランチ(ユマ・サーマン)に心を奪われ、
ハッティを捨てて電撃結婚してしまいます。
けれど、幸せな結婚生活は
ブランチの裏切りによってあっさり終止符を打つことに。

失意のどん底で空虚な日々を送りつつ
エメットはやっと目覚めます。
自分にとって本当に必要だった愛は…。


孤高こそ天才ゆえの運命だと頑なに信じつづけていたけれど、
実はそれは
「誰にも干渉されたくないし、他人の面倒もみたくない」
という単なるわがままで幼稚な言い訳だった。
エメットがそれに気づくラストシーンは、
すべての人の胸を打つこと必至。

果たして
「音楽にしか痛みを感じない」天才ギタリストの音色は、
月まで届くのか。

秀逸なのは主人公演じるショーン・ペン。
どうしようもない自堕落なエミットを
憎みきれないチャーミングなキャラに仕立てあげたのは、
まさにペンの演技力あってこそ。

また、口の不自由なハッティを演じる
サマンサ・モートンも見逃せない名優の一人。

無口で、少し猫背で、食事が大好きで、
プレゼントを開けるのが何より好きで、
子供のような愛らしさと純情さを兼ね備えつつ
情熱的な部分もあるハッティを
セリフなしで表情だけでキュートに演じきっています。


ジャズ通で知られるウディ・アレン監督が放った傑作は、
そのキャストもさることながら
全編通して流れるジャズナンバーも大きな魅力。
また、バニラアイスにハチミツをかけたような甘い映像も必見です。




人は多くの宝物を目の前にして、
自ら手放しているのかもしれません。

目の前に確かにあるのに、いちばん見えていない大切なもの。
映画「ギター弾きの恋」は、それを
ちょっぴり切ない方法で教えてくれます。


あなたは大事な人をちゃんと大事にできていますか。
つないだその手が、かけがえのないものであることを
きちんと感じて生きていますか。


秋の夜長のひとときは
心に染み入る音楽と、儚すぎる恋の行方を探しにKicaへ。
とびきりピュアで、可笑しくて、うんと切ない、
そんな時間を、ご一緒しましょう。



***************************


キカのキネマ工場 vol.2 
produced by nomade kino

「Sweet and Lowdown/ギター弾きの恋」(1999年アメリカ/95min)

date 2009年10月24日(sat) 18:30開場 19:00開演
  (95分間の上映後に晩ごはんとおしゃべりをお楽しみください)
fee 2,000円(晩ごはんと飲みもの付)
  予約制です。お電話かファックス、メール、またはKica店頭で承ります。
  お名前とご連絡先、人数をお知らせください。


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