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食べる ための 器。


IMG_2080.JPG


食べものが載った姿を
イメージする。

特定の日に食す特別なものではなく
ふだん普通に食べてるもので
その姿に
心が躍れば
その器と
暮らすべきだと
思っている。



「 Cul Noir(キュ ノワール)」、

主に18世紀から19世紀後半、
フランスのノルマンディ・オルレアン地方の窯元などで製造されていた古陶。


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「 Cul 」が「 尻 」、「 Noir 」が「 黒 」。

その名の示すとおり、外側(底)に赤味を帯びた黒釉、
内側に白釉がかけられたツートーンが特徴で、
皿、鉢、水差し、スープ用ボウル、マグカップなど
さまざまな形の器が残されているけれど、
現地フランスでも簡単には見つけられない。

さらに修復跡や経年劣化が著しい点もこの焼き物の特徴で
それは、
軽く100年以上、各家庭で長く大切に受け継がれていた証でもある。




IMG_2077.JPG



先日、この器を手に取ったある紳士が、独り言のように呟いていた。
「パン・ド・カンパーニュを載せたい。
グリルした大きなチキン、川魚の塩焼き、刺身もいいな…」

和洋さまざまな料理名が飛び出すたびに
私の頭の中はそれを載せた姿が次々に浮かび上がり、
自然と心が浮きたつのを感じた。


残念ながら紳士と私の妄想は、
後ろからやってきた奥様の
「オーバル皿は立てかけて収納しにくいのよ」の声で泡と消え、
紳士宅には別の四角いプレートが選ばれていったのだけど、
あれ以来、料理を載せたこの皿の
誇らしげな姿が脳裏を離れないでいる。




ソロソロ連レテ帰ロカナ。



| Posted by kica2001 | antique | comments(0) | trackbacks(0) |













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