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早春のドレス


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「もう商品にはできないんだけどね。
まだ綺麗でしょ。よかったらどうぞ」
 

そう言うと、花屋さんは
砂糖菓子のような花束を
そっと手わたしてくれた。



 

ふわり漂う甘い香りに
いつかの春を思い出す。



 

幾重にも重なったドレスのような花弁は
その香りとともに日増しに広がりつづけ、
母親のような面持ちでそれを整えながら
ふと笑顔になってる自分に気づくのだった。



 

なにも始まらないまま
なにも終わらないまま
幾つ季節を見送ったか。
なんど旅人を見送るか。



 

大好きなラナンキュラス。



 

花屋さんはいつも黙って
私に季節を教えてくれる。



 
JUGEMテーマ:日記・一般
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